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2026年度税制改正大綱に「こどもNISA」が盛り込まれ、2027年から0歳〜17歳もつみたて投資枠が使えるようになることが確定した(出典:金融庁「令和8年度税制改正について」2025年12月)。年間60万円・非課税保有上限600万円で、親のNISA枠とは完全に別枠で運用できる。
20代で子どもがいる人、これから子どもを考えている人にとって、これは見逃せない制度改正だ。0歳から始めれば最長18年間、複利と非課税の恩恵をフル活用できる。一方で「どのタイミングで何をすればいいか」が分からない人も多い。この記事で制度の全貌と具体的な行動プランをまとめた。あくまで参考情報として活用してほしい。
こどもNISAとは——制度の全貌を数字で整理
現行NISAは18歳以上しか口座を開設できない。今回の改正では、つみたて投資枠のみを未成年に解禁する形で「こどもNISA」が設計された。成長投資枠(株式・ETFなど)は引き続き18歳以上のみ対象となる。
| こどもNISA(新設) | 現行NISA(18歳以上) | |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 0〜17歳 | 18歳以上 |
| 利用できる枠 | つみたて投資枠のみ | つみたて枠+成長投資枠 |
| 年間投資上限 | 60万円 | 360万円(つみたて120万+成長240万) |
| 非課税保有上限 | 600万円 | 1,800万円 |
| 引き出し | 12歳以降から可能 | いつでも可能 |
| 開始時期 | 2027年〜 | 2024年〜 |
口座の開設・運用管理は親や祖父母が行う想定だ。資金を拠出するのは親や祖父母になるが、年間110万円の贈与税非課税枠の範囲内で進める形が基本となる(出典:国税庁「贈与税の基礎控除」)。
ジュニアNISAとの違い——なぜ今回は使えるのか
「子ども向けNISAって以前もあったのでは?」と思った人は正しい。ジュニアNISA(2016〜2023年)という前身制度が存在したが、原則18歳まで引き出し不可という厳しい制限がネックとなり、全NISA口座のわずか1〜5%しか利用されずに2023年末で廃止された。
今回の「こどもNISA」はその失敗を踏まえて再設計されている。最大の変更点は「12歳から引き出しOK」という柔軟性だ。中学進学(12歳)以降であれば教育費・生活費・留学費など幅広い用途に使える。また、非課税期間が恒久化されており、ジュニアNISAの「最長5年」という制約もなくなっている。
0歳から始めると「いくら増える」のか——シミュレーション
こどもNISAの最大の強みは時間の長さだ。0歳から毎年60万円(月5万円)を積み立て、年平均5%で運用した場合のシミュレーションを見てほしい。
| 積立年数 | 元本 | 年5%運用時の資産額 | 非課税の恩恵(税差額) |
|---|---|---|---|
| 5年(5歳時点) | 300万円 | 約340万円 | 約8万円 |
| 10年(10歳時点) | 600万円(上限到達) | 約755万円 | 約31万円 |
| 15年(15歳時点) | 600万円(上限維持) | 約963万円 | 約73万円 |
| 18年(18歳時点) | 600万円(上限維持) | 約1,113万円 | 約104万円 |
※概算値。実際の運用成果は変動する。非課税恩恵は20.315%の課税口座との比較。
毎月5万円は難しいという家庭でも、月1〜2万円から始めて児童手当(月1万〜1.5万円)を全額充てるだけでも十分に効果がある。0歳〜12歳の12年間、児童手当(月1.5万円×12年=216万円)をそのまま積み立てれば、5%運用で約300万円超に育つ計算だ。
親のNISAと「どう組み合わせるか」——20代家計の最適戦略
こどもNISAは親のNISA枠を一切圧迫しないのが最大のポイントだ。親自身の新NISA(年間360万円・上限1,800万円)はそのまま使いつつ、子ども名義で年60万円を追加で非課税運用できる。20代家族で活用すると、一家の年間非課税投資枠は最大で以下のようになる。
| 口座名義 | 年間投資枠 | 生涯非課税上限 |
|---|---|---|
| 父(親のNISA) | 360万円 | 1,800万円 |
| 母(親のNISA) | 360万円 | 1,800万円 |
| 子ども(こどもNISA) | 60万円 | 600万円 |
| 合計 | 780万円 | 4,200万円 |
もちろん年間780万円の投資が現実的な家庭は多くないが、「子どもの教育資金は子ども口座で非課税運用する」という発想の転換が重要だ。学資保険の代わりにこどもNISAを活用すれば、保険料より高い運用効率が期待できる(元本割れリスクは存在する)。
今すぐやるべき行動プラン
| タイミング | やること |
|---|---|
| 今すぐ(2026年中) | まず親自身のNISA積立を優先設定。月の余剰資金を確認する |
| 2026年末〜2027年初 | 証券口座でのこどもNISA開設受付開始に合わせて口座申込 |
| 2027年〜 | つみたて投資枠で全世界株インデックス(オルカン等)を設定。児童手当の全額または一部を充当 |
| 子どもが12歳〜 | 教育費が必要なタイミングで一部取り崩し。残りは継続運用 |
投資先の選び方:こどもNISAのつみたて投資枠で買えるのは「長期分散投資に適した投資信託」のみ。初心者でも迷わない定番は以下の2つだ。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):世界約50カ国の株式に分散。信託報酬0.05775%と最安水準
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国大型株500社に連動。過去の長期リターンが高い
まとめ——3ステップで子どもの資産形成をスタート
Step1:まず親自身のNISAを先に埋める
子ども分を考える前に、親自身のNISA積立が最優先だ。老後資金をつくりながら教育資金も積み上げる「同時進行」が20代の正解。
Step2:児童手当を「使わずに積み立てる」仕組みをつくる
2027年のこどもNISA開始までは、児童手当を別口座に貯めておく。開始後は即座にこどもNISAへ振り替えれば、「もらったお金が自動で増える」仕組みが完成する。
Step3:12歳以降の取り崩しプランを今から考える
「中学・高校・大学でいくら必要か」を大まかに把握しておくと、運用中の安心感が違う。全額取り崩さず一部を成人後も継続運用する選択肢もある。
※本記事の投資情報はあくまで参考情報です。制度の詳細は2027年の正式施行時に最新情報をご確認ください。実際の投資判断は専門家にご相談ください。
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📝 れんの実体験メモ
新NISAが始まった2024年1月、僕はすぐに年初一括で成長投資枠120万円をオルカンに入れた。「いつ入るか」より「入るか入らないか」の方が圧倒的に重要だと実感している。今は毎月自動積立にして完全に”忘れる”設定にした。20代で始めた複利の威力は30代からでは取り戻せない。
今すぐできる3つのアクション
情報を「知っている」だけでは資産は増えない。大事なのは今日一つでも行動を起こすことだ。
- 現状把握:マネーフォワードMEなどで今月の収支を数字で把握する(5分でできる)。
- 優先順位の決定:生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)が確保できているか確認する。
- 自動化の設定:証券口座の自動積立を設定し、「忘れていても増える仕組み」を作る。


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