📢 この記事について:数字や制度の解説ではなく、20代経営者としての本音を書いた記事です。
れん|20代経営者
20代で起業した株式会社代表(法人3期目)。会社と個人のお金で迷ったこと・失敗したことを発信しています。▶ 詳しいプロフィール
20代だと、体調管理なんて正直あまり真剣に考えません。少し無理をしても、寝れば回復する。徹夜明けでも動ける。若さでなんとかなってしまうから、健康を経営課題として捉える発想がそもそもなかった。
その意識が変わったのは、ある時、数日まともに動けないくらい体調を崩した時でした。大した病気ではなかったけれど、頭が働かず、判断ができない。そして気づいたんです。会社員なら、体調を崩したら同僚が仕事を回してくれる。でも小さな会社の経営者が倒れると、その日、いくつもの判断が止まる。承認も、対応も、決断も、全部が僕のところで詰まる。自分の体調が、そのまま会社の稼働率に直結している。この当たり前の事実に、その時初めて実感として気づきました。
会社員時代、健康は「自分のためのもの」でした。健康じゃないと自分が辛いから、気をつける。でも経営者にとっての健康は、それだけじゃない。従業員の給与も、取引先との約束も、全部が僕という一点の稼働に乗っかっている。僕が倒れることは、僕個人の問題では済まない。健康はもはや、プライベートな心がけではなく、経営における最重要の設備投資だと考えるべきものになっていました。
そう捉え直してから、体調管理へのスタンスが変わりました。以前は「時間が余ったら運動しよう」「気が向いたら早く寝よう」という優先順位の低いタスクだった。でも今は、睡眠時間を確保することを、仕事のスケジュールと同じ優先度で扱っています。睡眠を削って作業する夜が、翌日の判断の質を落とすなら、それはトータルで見て損。健康を削って捻出した時間は、たいてい割に合わない。
面白いのは、体調管理を「経営の一部」と捉えると、サボりにくくなることです。「自分の健康のために」だと、自分ひとりの問題だからつい後回しにできる。でも「これは会社の稼働を守るための投資だ」と思うと、従業員や取引先への責任として、ちゃんと寝ようという気になる。同じ行動でも、動機を「自分のため」から「会社のため」に置き換えると、続けやすくなりました。
もちろん、無理をしなきゃいけない局面はあります。踏ん張りどころで徹夜することもある。でも、それを常態にしない。若さで乗り切れるのは今だけで、その若さを前借りし続けると、いつか一気に返済を迫られる。体という設備は、更新も交換もできない。ひとつしかない設備を酷使して壊すのは、経営判断として明らかに下手です。
「自分が倒れたら会社が止まる」というのは、重圧のようでいて、実は健康を大事にする最強の理由でもあります。誰かに迷惑がかかると思えば、人は自分ひとりのためより真剣になれる。だから僕は、健康管理を根性論ではなく、リスク管理として淡々とやる。地味だけど、これがいちばん確実な、会社を止めないための経営です。
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