「年金なんてどうせもらえない」と思っている20代は多いです。でも本当にそうでしょうか?数字を正確に知らないまま「もらえない」と決めつけるのは危険です。この記事では、20代が実際に年金をいくらもらえるかシミュレーションし、そのうえで自分でできる対策を解説します。
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20代会社員が老後にもらえる年金の現実
現在20代の会社員が65歳で受け取れる年金額のシミュレーションです(2025年度の年金額を基準)。
| 年収 | 国民年金(基礎年金) | 厚生年金(報酬比例) | 合計(月額) |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 約6.5万円 | 約5万円 | 約11.5万円 |
| 400万円 | 約6.5万円 | 約7万円 | 約13.5万円 |
| 500万円 | 約6.5万円 | 約9万円 | 約15.5万円 |
| 600万円 | 約6.5万円 | 約11万円 | 約17.5万円 |
「ゼロにはならない」ですが、現在の生活費と比べると明らかに不足します。総務省の調査では老後夫婦2人の月の生活費は平均約23万円。年金だけでは毎月5〜12万円の赤字になります。これが「老後2,000万円問題」の根拠です。
年金が「減る」可能性はある?
少子高齢化が進む日本では、将来の年金額が現在より減る可能性は十分あります。厚生労働省の試算では、2040年代には現在の水準から10〜20%程度低下するシナリオもあります。
ただし「完全にゼロになる」可能性は極めて低いです。年金制度自体は維持される可能性が高く、「もらえる額が減る」という前提で備えるのが現実的な対応です。
20代が今すぐできる老後対策5つ
対策① iDeCoで上乗せ年金を作る
iDeCoは「自分で作る私的年金」です。掛金が全額所得控除になる節税効果に加え、運用益も非課税。20代から始めれば40年間の複利運用で公的年金の不足分を大きく補えます。
対策② NISAで長期積立投資
NISAで月3〜5万円を30〜40年積み立てれば、老後に2,000〜5,000万円規模の資産を作れます。iDeCoと違い60歳前でも引き出せるため、緊急時の備えにもなります。
対策③ 年金受取を遅らせて「増額」する
通常65歳受取の年金を繰り下げ受給すると、1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増額されます。70歳まで繰り下げれば42%増になります。健康状態と相談しながら選択肢に入れましょう。
対策④ 副業・スモールビジネスで収入源を増やす
老後も少額でも収入を得られるスキルを20代のうちに身につけておくことが重要です。ブログ・コンテンツ販売・コンサルなど、体力に依存しない収入源を作っておきましょう。
対策⑤ 生活費を下げる仕組みを作る
老後の必要資金は「毎月の生活費×12ヶ月×年数」です。固定費を削減して生活コストを下げておけば、必要な老後資金額も減ります。今から固定費を見直す習慣をつけておきましょう。
まとめ:年金に頼りすぎず「自分年金」を作る
年金は「なくならない」が「足りない」。この現実を20代のうちに把握して、iDeCo×NISA×副業の3本柱で自分年金を作ることが最善の対策です。
具体的な積立・投資の始め方は20代の資産運用ロードマップ、節税の活用方法は20代の節税方法7選をあわせてご覧ください。
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年金額を増やす具体的な方法【4選】
① 付加年金(自営業・フリーランス向け)
国民年金の第1号被保険者(自営業・フリーランス)は、国民年金保険料に月400円を上乗せすることで「付加年金」を受け取れます。受給開始後2年で元が取れる超コスパの制度です。iDeCoと合わせて活用しましょう。
② 繰り下げ受給で最大84%増
通常65歳受給を75歳まで繰り下げると、年金額が最大84%増額されます(2022年4月以降、上限が70歳→75歳に延長)。健康で働けるうちは収入があるので、年金受給を遅らせて増額を狙う戦略は有効です。
| 受給開始年齢 | 増減率 | 月13.5万円の場合 |
|---|---|---|
| 60歳(繰り上げ) | −24% | 約10.3万円 |
| 65歳(通常) | 0% | 13.5万円 |
| 70歳(繰り下げ) | +42% | 約19.2万円 |
| 75歳(繰り下げ) | +84% | 約24.8万円 |
③ iDeCoで「上乗せ年金」を自作する
iDeCoは公的年金の不足分を補う最強の手段です。20代から月2万円を40年間、年利5%で運用した場合:
| 積立期間 | 積立総額 | 運用後の資産 |
|---|---|---|
| 40年(22〜62歳) | 960万円 | 約3,052万円 |
| 30年(32〜62歳) | 720万円 | 約1,660万円 |
| 20年(42〜62歳) | 480万円 | 約823万円 |
早く始めるほど複利の恩恵が大きくなります。しかも掛金は全額所得控除になるため、節税しながら老後資産を作れる一石二鳥の制度です。
④ NISAで老後2,000万円問題を解決する
「老後2,000万円問題」は、月5.5万円の赤字×30年=約2,000万円が不足するという試算が根拠です。NISAで月3万円を30年間(年利5%)積み立てると約2,500万円になり、この問題をほぼ解決できます。
20代が年金について知っておくべき3つのこと
- 年金は「ゼロ」にはならない:国が破綻しない限り、制度は維持されます。「もらえない」という思い込みで年金への拠出をサボると損です。
- iDeCoの掛金は老後に課税される:受取時に退職所得控除または公的年金等控除が使えますが、一括受取か年金形式かによって税額が変わります。出口戦略まで設計しておきましょう。
- 年金受給額は毎年「ねんきん定期便」で確認できる:誕生月に届くはがきで自分の将来の年金見込み額が確認できます。35歳・45歳・58歳の節目に詳細版が届きます。
よくある質問
Q. 年金を払わないとどうなりますか?
A. 未納が続くと将来の受給額が減り、最悪の場合受給資格(原則10年以上の納付)を失います。また、障害年金・遺族年金も受け取れなくなるリスクがあります。経済的に苦しい場合は免除・猶予制度を利用すれば将来の年金に影響しにくくなります。
Q. フリーランス・自営業は厚生年金がないので不利ですか?
A. その通り、基礎年金のみになるため会社員より受給額は少なくなります。ただし、iDeCoの拠出上限が月6.8万円(会社員の約3倍)と大きいため、iDeCoを最大限活用することで格差を埋めることが可能です。付加年金との組み合わせも有効です。
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📝 れんの実体験メモ
「ねんきんネット」で将来の年金額を試算すると、65歳から受け取れる月額が想定より少なくて驚く人は多い。iDeCoやNISAがなければ老後資金が不足するのは数字を見れば明らかで、年金は「補助」と割り切り、自分で積み立てる意識を早いうちから持っておくことが大切だ。
今すぐできる3つのアクション
情報は「知っている」だけでは意味がない。今日中に一つでも動こう。
- ねんきんネットで試算:「ねんきんネット」に登録し、今の収入が続いた場合の65歳時点の年金額を確認する
- 不足額の計算:月々の生活費の想定額から年金受取額を引いた不足分を計算し、必要な老後資産の総額を出す
- iDeCo・NISAの活用:老後資金は税制優遇のあるiDeCoとNISAで積み立てるのが最も効率的。今日から設定を始める
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